43.キキの朝は早い

キキの朝は早い 外猫日記

イエ猫の「キキ」の一日を観察してみました。

キキは毎朝、日の出とともにご主人(わたし)を起こすことから一日が始まります。春夏は、4時になると枕元に高く積まれた座布団の山から下りて来て、耳元で第一声「キーキー」と鳴き歩き回り、それでも起きない時は足や腕に噛みつき「早く起きろ」とせがみます。

しかし、なかなか起きないようだと、今度は、わたしの顔を前足の肉球で撫でながら「キーキー」と鳴きます。まあここまでされると普通の人間なら大体これで目が覚めます。

しばらく経ってこの方法が利かなく成ってくると、また別な方法を発見します。寝床の脇にある窓の障子のふすまを「ガリガリ、バリバリ」音を立て引っ掻き、「止めなさい」の声で起きたら直ぐに止めて一緒に階段を降り、いの一番に居間に置いてある草を食べ、その間用意された餌のカリカリを次に食べます。

冬場になると若干行動が変わります。朝5時15分頃、ご主人の寝床に来て布団からはみ出ている肩を前足で優しく引っ掻き、布団の中に入れて欲しいと催促します。しばらく布団の中で寝てから、6時を過ぎた頃いったん外に出て、ご主人の頭の周りを鳴いて歩き回り、それで起きないようだったら一番効果的な障子バリバリ行動に出ます。起きた後はいつもと同じパターンになります。

次にご主人とキキは一緒に玄関に向かい、玄関の外で鳴いている外ネコを玄関扉の窓から様子を見ます。しばらく見てから、また居間に戻り残したカリカリを食べ、他の人が居間に降りてくるまで、同じく家ネコの仲良しミントと一緒に窓越しに外をずっと眺めています。