30.デビの面倒をみるキタナ

外猫日記 ダイアリー

前にも触れましたが、オス猫なのに子猫に対してよく世話をするキタナという猫がいました。血が繋がった母ネコが、生まれて数カ月の間だけお乳を与えて子猫の面倒をみるのは普通だと思っていましたが、血がつながっていないのに、ある特定の猫に対してだけは、あたかも自分が親猫であるかのように面倒をみているのにはとてもびっくりしました。

その当時、子猫だったデビは、生まれて2-3カ月位の時に餌場近くに数週間暮らしていましたが、急に姿を消してしまいました。その後1年くらいたって、同じ餌場にデビは再び現れるようになりました。内ネコのマルは、このデビを昔からとても嫌っていて、餌場に来て食べ終わると威嚇してこの餌場から追い出していました。大きくなってもデビはマルが怖いのか、餌場のわきに隠れていて、マルが居ないことを確認してから人の前に出て来て餌を貰っていました。

はのそのうち、他のネコと一緒に朝一番に玄関の前に来て鳴くので、良く見るとデビのそばにはキタナが寄り添うようになってました。デビがマルに威嚇されるこの恐ろしい餌場に再び来るようになった訳は、デビのお腹が日に日に大きくなってきていたのが理由でした。餌箱は、各々分けて与えているのですが、時々デビはキタナの餌箱を横取りしたりしていますが、キタナは優しく導くようにデビに譲っています。

いつも横取りしてでも食べるようなキタナが、このデビに対してだけは、子どもを見守る親のような行動をします。デビが単独で来て鳴いていると、何処からともなくキタナが駆け寄り、マルの威嚇から守るようにデビに寄り添います。デビが食べ終わり餌場から離れるまでキタナは、先に食べ終わっていてもデビが去って行くまでこの餌場に留まっていました。