9.猫は執念深い

猫は執念深い 外猫日記

よく言われる事ですが、猫は執念深いのでいじめたりすると化けて出てくる・・・と。すでに書きましたが、内ネコの「チビ」が、交通事故に遭った時、ぶつけられた車を、大けがをしたのにもかかわらず、すぐに立ち上りその車を追いかけ始め、後ろのバンパーに飛びつきながら喰らいついていました。

その姿は異様で背筋がぞっとする光景でした。普段気が弱く臆病な「チビ」でも、傷つけられると相手が何であろうと立ち向かう、信じられない行動をしたことです。

またある時、その決定的な瞬間は見てはいないのですが、外ネコがカラスを襲ったと思われることがありました。夕方、向かいの寮の空き地で、ネコの叫ぶ尋常で無い声が響き渡り、何があったのか気にかけていました。

翌日の夜中の2時か3時頃、今度はけたたましいカラスの鳴き声で目が覚めました。その日の朝、その場所を通りかかると、体は大きくなっていますが、未だ子カラスの死骸が横たわっていました。

20メートル以上ある木に作ったカラスの巣に、夜中ネコが襲い大人になりかけた子ガラスを噛み殺したのだと想像しました。カラスの巣に残っていた子ネコの匂いが導いたのかもしれません。その後、親ガラスは、巣を作った木から姿を消しました。

猫は攻撃的な性格を持った動物では無いですが、一度嫌な事をされるととても良く覚えていて、異常に警戒するか反撃してくる事があるので、執念深いと言われるのかも知れません。