41.若いネコと老ネコ

若いネコと老ネコ 外猫日記

チャチャは、皆食べ終わった頃を見計らって高く隠れた場所から下りて来て、餌箱に近づき遠慮がちに食べます。虎太朗を見ていると、自分のお皿に餌があるのに他のネコが食べている皿の餌に首を突っ込んできます。マルと虎太朗が餌を食べる時、以前は先に虎太朗に食べさせていたのが、今では別々に食べ始めても直ぐにマルの食べている餌箱に割って入りマルの餌を横取りします。

初めの内は同じような光景だと、あまり気にして見ていませんでしたが、餌を与えていたのと奪われるのでは歳取ったネコから見たら急に居場所が無くなって来ていると感じるのです。

外ネコのデビもまだ若いので、虎太朗と同じ様に他の歳取ったネコの餌箱を横取りしようとします。もし餌箱が1つだったら、若いネコが先に食べてしまい歳取ったネコは残りしか食べる事が出来なくなり、自然と自らはその群れから離れて行くのです。

以前このことを知らず、空き地に居たネコ達の中に3歳前後のメスがいて1匹の時は食べるのですが、若いネコが近づいてくると茂みに隠れ、食べ終わり去ってしばらくしてから残った餌を食べに来ていたのを思い出しました。

歳を取って来ると、皆が集まる餌場の群れから去って行くのです。そう言えば、キキ・ミントの兄弟メイを引き取ってもらった家の老ネコも、メイが餌を奪って食べられないという話を聞いていました。