11.強く大きな「ボス」の優しさ

外猫日記 ダイアリー

一般的にメス親が子猫の世話をするのは理解できるのですが、オス猫が子猫の世話をするのを見てびっくりしました。その正体は、いつもマル、チビにちょっかいを出す尻尾が曲がっている大きなオスの黒猫で、以前、廃寮に居て周りのネコを仕切っていて、喧嘩がめっぽう強く「ボス」と名付けていたのですが、その後とっても優しい側面もあることを知りました。

ひょっこり来るようになったある2匹の子猫が、内ネコの「マル」に餌を食べるのを邪魔され、次第に餌場に近寄れなくなった事を知ってかどうか分かりませんが、この2匹の子猫が親と思われる猫に引き連られ、又餌場やってきました。

当然メスの親ネコが連れてきたのだと思い、車の下に隠れている子猫、その前で車の下から顔を覗かせている親ネコの目の前に餌を置くと、「ニャン太郎」と同じ様に、最初親が餌を少し食べてから次に子猫に食べさせ、その後で自分が餌を食べていました。

何度か来るようになり、しかし何処か見たことのあるその親ネコをよく見てみると、それはあの大きなオス猫の「ボス」でした。普段ボスには餌を与えなく追い払っていたのですが、それ以来、子猫と一緒にボスにも餌を与えるようになりました。

数週間が過ぎ子猫も大きくなった頃、「ボス」は餌を食べた後、いつも帰る方向と違う方向に子猫を引き連れて行き、それ以来子猫は来なくなりました。その後は「ボス」だけでこの餌場に来るようになりました。

その後一年位経ってから来るようになった「デビ」は、その時の子猫であることがわかりました。「デビ」がまた来るようになってからも、「ボス」は「デビ」に寄り添う事が多く、マルから威嚇されないように親として「デビ」を守っているようでした。

オスの親ネコでも、大きくなった子供を守る行動を取ることは意外でした。しかしネコは、自分主体の行動をするので、親も子も、食べる目的を果たすと、さっさと勝手に各々次の行動、つまり勝手に帰ってしまいます。