29.オスとメスの縄張り

オスとメスの縄張り 外猫日記

我が家の餌場は、ワルが近づくと追い返し近づけさせないので、ワルは餌場を横切る時遠回しに歩いて横切ります。餌場に来るオスは、子猫の虎太朗を除きチビだけになりました。

この餌場付近では、特定のネコにオシッコマーキングをさせないようにして、もししたら水を掛けるか消臭剤を掛けてにおいを消していました。当然ワルもマーキングしていないので、この餌場は自分の縄張り外になっているのかも知れません。

メスは一定の場所にいて、そこから餌を求めて歩き回ります。その場所も居心地が悪くなると新たな所を求めて移動しています。内ネコのマルは、我が家の餌場か隣の庭先に居て、あまり離れたところに出かける事はありません。メスのキタナも、以前は100m位離れた空き地に潜んでいましたが、餌を分け与えるようになってから、近くの駐車場や、餌場の前の草むらに居るようになりました。

デビは、餌場から50m位離れた空きビルの草むらに潜んでいます。メスは、一定の場所からあまり離れたところまで行動しません。ただ、寝る場所は時々移っているようで、突然来無くなったりした時は新たな居場所に移り、餌場も新たな所を見つけたのだと思います。

メス同士の縄張りの取り合いは、見ている限り居直った方が勝ちみたいなところがあります。この餌場はマルの定住場所ですが、餌をやり始めた頃のキタナは、食べた後近くにマーキングしてから帰ったり、その内帰らないでいつの間にかマルの小屋で休んでいたり、追い返すまでそこにいました。当然マーキングをした所は、水をかけたりしてにおいを消しておかないと、マルが近寄りません。その様なやり取りを続けていたら、マーキングしたり小屋に入ったりしなくなりました。

スフィも、食べた後小屋に入ったりしていましたが同じように追い返していたら小屋に入らなくなりすぐに帰るようになりました。マルはこの間餌場を離れ、キタナ達が帰った後に戻ってきていました。よっぽどのことが無い限り、争って奪い取る様子は見られません。どちらかが入っていると、他のネコは入るのを止めてしまいます。

マルの様に気が弱いネコは、誰かがその場所を守ってやらないと、他の場所に移ってしまうようです。以前確保していた小屋は、他のネコがたまに休んでいる事があったので、今ではその小屋に入る事はほとんどなくなりました。今のところこの餌場は、マル以外のメスの縄張りには成っていないので、マルは安心してこの小屋に寝泊まりしています。