34.お土産をもってくる

外猫日記 ダイアリー

玄関の扉をあけると、イモリ、ヤモリ、トカゲ、セミの死骸が転がっている事があります。最初の頃は、外ネコがセミとかヤモリと遊んでそのままにしていたのだろうと思っていました。他の場所で遊んでいるのにわざわざ玄関まで運んでくるので、困った猫たちだと思いました。

ある時、向かい側の草むらからキタナが足早に餌を貰う所に飛んできて、おもむろにくわえていた物を私の足元に置き、こちらを見上げ餌が欲しいと座っていました。その物を見るとまだ生きている小さな野ネズミでした。キタナはその野ネズミとじゃれる訳でもなく、当然食べたりする事もしません。

以前も餌場の近くまで野ネズミをくわえて来て、そのネズミが途中逃げ出そうとしたのか餌場の手前で格闘し、動かなくなりその場に置いたままにしていました。これらをくわえて持ってくる行為は、どうも餌と交換に捉えた獲物をお土産に持ってきたのだろうと思うようになりました。

他の人からも聞きますが、いろんな生き物を捕まえて家の中に運んでくるそうです。これは、猫のお土産と考えても良いのではないでしょうか。

最近キタナが、小鳥をくわえ私に向かって普段の鳴き方と違って嬉しそうに鳴いていました。誉めてもらいたいのか、しかし、やはり餌が欲しいのか餌箱を出して与えると喜んで食べていました。