自宅の玄関の前に使い古した幅広タイヤを、二段に重ねて置いていました。その中に、期待していた通り、「マル」は子供を4匹産みました。
「マル」は思った通り賢いネコで、いつも玄関先で餌を貰っているその脇に置いてあった古タイヤの中を、子ネコの住み家にしたのです。これで、餌を食べている間、子ネコの心配をしないで済みます。食住接近です。
生まれたのは、黒ネコ2匹、白黒と白茶それぞれ1匹ずつです。2匹の黒猫の内、「マル」と同じ様に尻尾が曲がっているオスの黒猫を「キキ」、オスの白茶の名前を「ミント」と名付け、この2匹を家の中で飼うことにして、他の2匹は乞われて知人に引き取られて行きました。
しばらくの間、外では「マル」と「チビ」が、寒い時は重なるように仲良く一緒に寝て、毎日一緒に餌を食べていました。そこに、「ミント」に似た大きなオスの外猫が朝の食事に加わるようになり、3匹が特に喧嘩もせずに食事をするようになっていきました。