それは、ひょんなことから外ネコとの親密な付き合いが始まりました。その事の始まりは、我が家の裏で子猫を産んだメス猫なのに、名前を「ニャン太郎」と名付けられてしまった1匹の外猫との出会いでした。
ある日を境に頻繁に玄関を横切る白黒のネコを見かけるようになりました。最初の頃は、餌をやろうとしても見向きもせず通り過ぎていましたが、そのまま餌箱を玄関の外に置いておくと、いつの間にか食べるようになっていました。しばらくはその状態が続き、警戒心が多少解けてきたのか、餌を置いたままその場に居ても逃げないで食べるようになりました。
ある時、いつもは玄関の前で餌を食べていた「ニャン太郎」が、餌をくわえたまま家の裏の方へ向かうのでそのまま姿を追ってみると、そこには、なんと子猫が2匹待っていて餌を与え出しました。その後、だいぶ慣れてきたのか、子猫を引き連れ、餌を食べに玄関前まで来るようになりました。
餌箱を置くと最初に「ニャン太郎」が食べ出したので、やぱり親はお腹が減って先に食べるのだろうと思っていると、ちょっとだけ食べてから、餌の皿に頭を突っ込んできた子猫たちに食べるのを譲り、子猫たちが食べ終わって餌箱から離れてから、残り少ない餌を「ニャン太郎」は再び食べ始めていました。